アスリートは、我が家にとって2代目(正確に言うと途中で簡易キャンパー仕様があったから3台目)のキャンカーです。

   1代目はリンエイ バカンチェスライル というバンコンモデルで、それまで乗っていた1BOXカーの延長線上のクルマとして活躍していました。

   キャンカーとはいえ装備は必要最小限。  我が家の行動も1BOXカーでのキャンプスタイル+α(P泊)程度でした。

   そんな我が家のキャンピングライフが、大きく変わったキッカケは2つあると思っています。

 

  1.アスリートとの出会い、そして販社担当のE老沢さんとの出会い

     それまでにも、「それなり」と言うか、「我が家なり」と言うか、一応は「キャンプスタイル」、「いつもの行動パターン」 みたいなモノが出来

     上がっていました。

     でも子供達の成長もあって、そんなスタイルが維持できなくなってきたと感じ始めたのが’03年の1月。

     ひょんなことから次はキャブコンに買い換えようか・・・ という話をママと話始めました。

     「でも、買い替えは来年の車検の時だね」 なんて会話をしつつ、本当に軽いノリで自宅から1時間ほどの販社(CCS)へ見学に。

     そこで出会ったのが、アスリートであり、対応してくれたE老沢さんでした。

 

     何度か話をしたり、試乗したりしているうちに、親身になって相談に乗ってくれるE老沢さんの人柄にほれ込んだこと、他社のクルマとも比較

     したけど、「圧倒的な質感の高さ」、そしてなにより「一目惚れした外観」 に時が経つほど思いは募り、とうとう買い替えを決意。

     最初にママと話していた「買い替えは来年・・・・」を、大幅に前倒しして注文書に捺印したのは、最初の見学から 1ヵ月後のことです。

     以降も、E老沢さんには何かつけて相談に乗っていただいています。 本当に感謝しています。

 

  2.AK-MLとの出会い

     アスリートに乗るようになって、「情報交換できれば良いな」という感覚で参加したメーリングリスト(AK-ML)。

     そのメーリングリストがきっかけで我が家の大切な財産である、沢山の友人、仲間と知り合うことが出来ました。

 

     そして、その友人、仲間を介して、更に友人の輪が広がっていきました。  本当に多くの友人、仲間が出来ました。

     また、そんな友人、仲間達の影響でホームページも立ち上げました。

     その拙いホームページを通して知り合った友人も沢山居ます。  そんな沢山の友人達の影響もあって、加速度的にキャンピングカーライフに

     のめり込んで行きました。

 

     そんな友人、仲間達と会いたい、遊びたいと言う気持ちが多くなり、今や毎週の様に出かけるキャラバンが楽しみで仕方有りません。

     アスリートに乗るようになって、本当に我が家の生活が一変しました。

     ここでは、そんなアスリートについて、「基本仕様」、「写真での紹介」、「長所・短所」、「インプレッション」をまとめて紹介します。

 

基本仕様

1.グレード

 ベーシック(WDモデル)

12.定員  乗車:6名、就寝:7名

2.ベース車種

 トヨタ ライトエーストラック(キャンパー特装)

13.一般仕様  ・40L DC1way冷蔵庫

3.エンジン型式

 7K-E型 直4ガソリン 1781cc (OHV)

 ・網戸付き2重ガラス窓 4箇所

4.エンジンスペック

 82ps/4800rpm、14.5kg・m/2802rpm

 ・網戸付きエントランスドア

5.全長 (室内長)

 4945mmラダー含む (4177mm)

 ・ベンチレータ

6.全幅 (室内幅)

 1880mm        (1808mm)

 ・サブバッテリ(65A)+走行充電システム

7.全高 (室内高)

 2840mmラダー含む (1830mm)

 ・外部電源充電システム

8.シェル構造

 パネル成形、表面ゲルコート鏡面仕上げ

 ・室内コンセント AC:1箇所、DC:1箇所

9.燃料タンク

 無鉛ガソリン 45L

 ・常設2段ベッド

10.オルタネータ

 80A

 ・上部大型キャビネット 5箇所

11.その他

     (キャブ部)

・オーディオ

 AM/FM/カセット

・空調

 フロント/リヤエアコン

・シート

 専用ファブリック、2人掛け

・パワーウインドウ

・運転席エアバッグ

・ミラーステー延長

 ・4人掛けダイネット(FASPシート採用)
 ・シンク(給排水 各20L) + カセットコンロ
 ・ゲタ箱 兼 TV台
 ・車高灯(前後各2箇所)
 ・外部収納 1箇所
 ・2重ブラインド
 ・スライド式バンクベッド

写真で紹介

 

正面

 

左サイド

背面

ダイネット

バンクベッド

2段ベッド

良い点/悪い点

   一部は「インプレッション」の総評でも書いたんですが、ここでは一覧にまとめてみました。

   ユーザーの目線で見た「良い点/悪い点」と思ってください。  (但し、我が家の感想です。 悪口・批判ではありません)

良い点

悪い点

  1.質感の高い内装

   無垢材を使用した家具類は、非常に質感が高く高級感があります。

   一度この無垢材に慣れてしまうと他の家具がチープに見えてしまう

   んです。

   他社でも無垢材使用が大分増えてきましたが、まだ化粧合板が

   多いですね。(特に小型キャンカー)

   また接着剤にも気を使っていて、ホルムアルデヒドの嫌な匂いが

   しないのも大変良いです。

   バンコンの時は1年間苦しんだので、これはポイント高かったですね。

  1.収納が少ない、扉ロック無し

   サイズから見てある程度は仕方ないにしても収納が少ないし、

   狭いと感じます。(奥行きが無い)

   同社のキングはもっと収納に余裕があります。

   扉ロックも、キングにはついているのにアスリートにはありません。

   ホームセンターで5個2000円程度の部品です。

   400万円以上する車なんだからつけて欲しいですね。

   その位は使う側の利便性を考えたら企業努力でなんとかして欲しい

   ところです。

  2.鏡面仕上げの外装

   アスリートの外装、いやG社のキャンカーに総じて言えることですが

   この鏡面仕上げの美しさは一度触れると離れられません。

   周囲が写りこむほどの光沢は所有欲を満たしてくれます。

   もちろん、洗車やメンテは必要ですが「この美しさを維持したい」と

   思うほどの出来です。

  2.冷蔵庫、シンク下収納扉が全開にならない

   これは正直言って驚きました。

   欲しい気持ちが勝ってしまい冷静さを失っていたのでしょう、試乗

   の時や、購入の時に目をつぶりました。

   でも、使ってみるとこれが使いづらい。

   特に冷蔵庫は、サードシート背もたれを立たせないと全開しない

   設計だと聞きました。

   背もたれ立たせたまま使うことなんて無いでしょう?

   そういう設計意図はどうなの?と聞いてみたいです。

   我が家は冷蔵庫の扉を逆向きに直しました。

   これでいくらかは改善されています。

  3.コンパクトなのに2段ベッド搭載

   4人家族の我が家には必需品ともいえる2段ベット。

   マットも結構厚くて寝心地もまぁまぁです。

   良くぞこの車体サイズで実現したものだと関心しています。 

   なんといっても子供が寝たあとダイネットで一杯やれるところが

   ミソですね。

  3.走行中に左サイドミラーが動く

   走行中、左のサイドミラーが動いてしまって後方視界が取れません。

   多少機差があるようですが、ライト/タウンエースベースでは良く

   聞く話です。 ベース車自体の問題ですね。

   スピードが出ている状態で段差などの振動があると、一発でズレ

   ます。 安全性に関わることですから「それはメーカ」とか「それは

   ビルダー」とか言ってないで、さっさと直しなさい!

  4.意外と良く走り、良く粘る足回り

  これは意外な発見でした。  試乗でローギヤのかったるさは知って

  いたので、ある程度の速度までなら不満はありません。 

  高速の上り坂も結構いけます。

  中央高速の談合坂も2〜3速70〜80kmを余裕でキープできます。

  乗り心地も、サードシートでもロールしないし跳ねません。

  前のバンコンは荒れた路面でジャンピング大会だったから、それに

  比べれば十分OKレベルです。 (但し、サスは硬いです)

  燃費は6〜8kmです。

  4.雨天時には運転席/助手席に乗り込むのに苦労する

   アスリートに限らずキャンカー特有かも知れませんが、バンク部から

   雨が伝ってくるため乗り込む際にびしょ濡れです。

   とくにグローバル社のキャンカーはバンク部にモールがあるので

   雨の伝い方が半端じゃありません。

   専用のモールが市販されていますが、「わかっているなら最初から

   やっておくべき!」と思います。

インプレッション

(総評)

   サイズが小さいということもあり、その分良く考えられていて、スペース効率はかなり高いと思います。

   「良くぞ、このサイズに入れたな!」という感じです。     当然無駄なスペースも、装備もありません。

   購入に当たり、他社とも比較検討(ライトトラックベース)しましたが、完成度、質感は、圧倒的にアスリートが上だと思っています。

   そういう意味でも満足度は非常に高いと思います。

(走りに関して)

   正直言って、小排気量エンジンなので余裕はありません。    試乗した時から覚悟はしていましたが、出足は「トロイ!」の一言。

   でも、2速以降の加速は結構いけます。  走り出してしまえば、そこそこトルクフルで一般道を流す分には全く問題ありません。

   クルマが軽いせいもあって思いのほか走ります。

   新型のベース車(特装)になったことで架装との重量バランスが良いのも美点で、尻下がりになっていません。

 

   足回りは、サスが硬くホイールベースも短いので、ピッチング(上下の揺れ)が大きめに出ます。  これは最大の弱点といっても良いかも。

   つまり、「乗り心地が悪い」ってこと。  「硬い」って表現したほうが良いかな。  もちろんベース車のことです。

   でも逆の効果もあって、サスが硬い分コーナーではロールも少なく、安定した走りを披露してくれます。

   「これがキャンカー?」って思えるほどのコーナーリングです。    (調子に乗って走ると、同乗者に不評を買いますが)

 

   一方、ブレーキ性能は、最初は恐い思いをします。   とにかく効きません。 クルマの重さに完全に負けてます。

   ホイールが14インチなので、ブレーキも小径なのでしょう。

   まぁ、もともと速度を出すクルマではないので、幸いにも慣れれば特に気にならなくなりますが。

(居住空間)

   さすがにサイズ的に居住空間はミニマムです。   でも3人家族とか、子供が小さいなど条件が許せばベストチョイスだと思います。

   総評でも書きましたが、「良くぞこのサイズに!」って思える設備と、最高の質感を持った内装はとっても魅力的です。

 

   また、ホルムアルデヒドに注意を払って製作されているので、夏場でも嫌な匂い(刺激臭、シンナー臭など)がありません。

   最近、他社でも家具に無垢材を使い始めました('05年12月現在)。  でも接着剤まで気を使っている所はまだ少ないですね。

   これはアスリート(いや、G社)の最大の美点と言って良いと思います。

   確かにデザイン的には最近のモデルと比べると飾りっけが無いのかも知れません。  でも、そのシンプルさも「らしさ」と考えています。

 

   特筆すべき点は、走行中、「ミシッ」とか「ガタッ」といった異音が全くしないこと。  他社と乗り比べると一目瞭然だと思います。

   しっかりとした作り、そしてその出来の良さが判ります。

(ベース部外装)

   @特徴     特に無し、バンパーは黒(標準)

   Aミラー     高速走行で左ミラーが動き後部確認出来ない

   B足回り    サスストロークに余裕無し、しかも硬い  → 段差でのショックが大きい(ガツンって来る)

   Cその他    合うホイールが無い(あっても特注、高価)

(ベース部その他)

   @小型トラックの部類なので、車高が低く乗り降りが楽

   A上方(頭の当たり)は前面ガラスの傾斜、横方向の絞込み共にきついので乗車中狭く感じるかも

   B鼻が付いているので、幾分は衝突安全性で○かな?

   C乗車姿勢はハンドルも立っていて1BOXレベル、乗用車からの乗換えでも違和感無し

   D抜群の小回り性能、駐車場に困らない(高さ以外)

(架装部内装)

   @無垢材の家具、ホルムアルデヒドに考慮した内装は質感が高い  (ライトキャブコンではクラスbPだと思う)

   A車両サイズの割りに良く出来た内装だと思う(2段ベッド)

   B収納の少なさが内装唯一の欠点

   C断熱がよい

(架装部外装)

   @鏡面仕上げの美しさ、素晴らしい

   Aパネル工法で出来る段差をモールでうまくデザインに見せている

   Bツートンカラー採用でお洒落

   C外部ステップは賛否両論  → ウチは× (出しっぱなし走行の経験あり)