僕のもうちょう日記

 

〜手術、術後編〜

作:お兄ちゃん、代筆:お父さん

〜退院、最終話〜はこちらから

9/15(晴れ)

    今日は休みだから朝からお父さんが来た。

    でも「シッ〜」って言ってる。 「なんで? どうしたの?」って聞いたら

    看護婦さんに「面会時間は、まだですよ!」って言われたんだって。

    まったく看護婦さんはこまかいなぁ (>_<)

    結局30分くらいで、「また来る」って言って帰っちゃった・・・

    看護婦さんはケチ!だと思いました。

 

    お昼頃、夏美とお母さんがきた。

    夏美は、ベットの周りで煩い! 全然言うこと聞かない。

    もう! 家にいるときとおんなじだ! しょうがないなぁ・・・・

    夕方、お母さんが帰ると、暇になる。 いつも暇だ!

 

9/16(晴れ)

    今朝もいつもと同じ痛さだ。

    おばあちゃんが来てから、回診があった。

    先生に「子供のうちに取っちゃったほうが良いから切るぞ!」っていわれた。

    僕は一瞬ビビッたけど、「まっ、いいか!」ってあきらめた。

    おばあちゃんが、電話でお母さんに手術になるって言ってくれた。

    でも、「すごく痛がってる! 明日、緊急手術になった!」って大げさに言っちゃったみたいで、

    お母さんが慌てて飛んできた。 (>_<)

    たしかに痛いけど、騒ぐほどじゃないんだけどな・・・・・

 

    明日は手術だから、今日の夜9時を過ぎたら水も飲んじゃいけないんだって!

    今のうちに味わっておこうっと。

    お母さんが帰ってから友達が見舞いに来て、夕食の後までいてくれた。

    デザートの「あんみつ」をみて、「い〜なぁ〜、ちょ〜だぁ〜いっ!」って言ってたけど

    「この後、しばらく食べれなくなるからダメ!」って言って全部食べた。 (^o^)

    みんなは6時30分頃に帰った。

    消灯になっても、「明日は手術だ!」って思ったら、怖いイメージがあって眠れませんでした。

 

9/17(晴れ)

    朝からお母さんが来てくれた。 手術は夕方になるんだって。

    手術着に着替えて、点滴も始まった。

    変なタイツをはかされた。

    これカッコ悪くていやだなぁ・・・ 蒸れて汗もかくし、メチャメチャきつい!

 

   今朝はご飯も水も食べたり飲んだり出来ないから、お腹もすいてるし、のどもかわいた。

    つらいよ〜。  それに、だんだんと緊張してくる。 

    同じ病室の武藤さんも今日手術なんだって。

    手術って同じ日にまとめてやるんだね。

 

   11時頃、お父さんが来た。 色々話をしたけど、痛いとか、ばっさり切るとか、おどかすんだもんな。

    どんどん緊張してくるよ。 (>_<)

 

   武藤さんが手術に行った。 なんか2時間も早まってるんだって。

    それって、僕の順番も早くなるってことだよね、やっぱり・・・ (T_T)

    うおぉ! すごく緊張! 心臓がバクバクしてる!

 

   手術室までは、自分で歩いて行くんだって看護婦さんが言ってた。

    麻酔は、全身麻酔をするんだって。 

    お父さんが、「お腹だけ麻酔するから、音が聞こえるぞ」って言ってたから、いやだなぁって

    思ってたけど、全身麻酔で寝ちゃうから大丈夫そうだ。 良かった。 (^^;

 

    とうとう、僕の順番が来た!

    今2時30分、手術室のドアまで歩いて、看護婦さんと入った。

       手術室はテレビで見てるのとおんなじだった  ますますキンチョ〜!

 

    麻酔の先生が、「は〜い、麻酔の先生でぇ〜す♪」って言いながら明るく入ってきた。

       なんでそんなに明るいんだよ!  ますますキンチョ〜!

 

    点滴に麻酔を注射したら、すぐに眠くなってきた。 

    いくら頑張ってもまぶたが閉じていく・・・ だめだ、寝てしまう、だめだぁ・・・・・・・

 

 〜ココからはお母さん、お父さんの日記〜

     2時30分、引きつった顔で、手術室に入っていった

     さて、1時間くらい掛かるのかな?

     親も緊張するね、やっぱり。

     今日は病室に戻らないで、リカバリ室というナースセンター直結の部屋で一晩過ごすことに

     なるらしい。

    

     落ち着かないままロビーで待つこと1時間・・・

       3時30分、そろそろ出てくるのかな?  出てこないな・・・・・ 

         更に待つこと1時間・・・  

           4時30分、2時間が経った。 長いな? どうしたのかな?

             おっ?エレベータが来た

               あっ!出てきた! 

                 えっ?酸素までしてる!  

                   こりゃまた大層なことになってるぞ・・・・

 

     盲腸の手術に2時間、う〜ん、そんなに掛かるものなのかなぁ?

     ここで主治医の先生登場、「お父さん、お母さん、報告します」「はいはい」と、お話を聞く。

 

       先生:「時間が掛かったけど、手術は無事成功です!」

        親:「はい、ありがとうございます!(そりゃ盲腸だもの、成功だろうよ・・)」。

       先生:「でも、ちょっと問題もあります!」

        親:えっ!?

       先生:「この写真を見てください」

          って言われた写真には黄色い物体が・・・・・

       先生:「これは肝臓です。 普通はレバーですから赤紫色です。」

        親:「・・・・・・・」

       先生:「タツヤくんは黄色いですよね!」

        親:「・・・・・・・(唾をゴクッとのむ)

       先生:「黄色いのは脂肪です。」

        親:へっ?

       先生:立派な脂肪肝です!

        親:「・・・・・・・(む〜ん、やっぱり脂肪肝なのか、アイツ)

       先生:「食事療法が必要ですよ!」

        親:「ハイ、判りました・・・・・(>_<)

 

     仕方ない、「退院したらカツ丼食べたい」って言ってたけど、少し考えないとな・・・・・ 

     術後処置も終わって、面会。  まだ麻酔が効いていて朦朧としている。

     それでも、うなづいたりは出来てる。

 

     最初は、お母さんたちは帰っても大丈夫だといっていたが、あまりの痛さに不安に

     なったのだろう、「やっぱりいて欲しい」という。  そうだろうな、不安だよな。

     「手を握ってくれてると安心する」とか言ってる。

     わかった、今日はお父さんが付き添うからな! よく頑張ったな! もう大丈夫だぞ!

 

9/18

 〜ココから僕の日記〜

    何時頃だったのかなぁ?

    お父さんが、「帰るからな」って言って帰っていった。

    僕は眠くてなんとなく覚えているくらいだ。 ずっと付いててくれたのかな?

 

    朝、お母さんがきた。  目がさめると、すごく痛い!

    でも昨日まで痛かった場所と違う。

    お腹のあたりが全体的に痛い! 

    こんなに痛いのに歩いて病室に帰らないといけないらしい!

       うっそ〜? 痛くて歩けないよ〜

 

    「歩いたら、タイツ脱いで良いよ」って言われた。

       ホント? よし!頑張る! 早くタイツ脱ぎたい!

 

    点滴の台につかまりながら、痛いのを我慢してあるいていると、看護婦さんに

    「へっぴり腰!」って言われて、お尻をたたかれた!

       ひどいよ! そんなこと言ったって痛いんだから!

 

    やっと病室に帰ると、病室のみんなが「お帰り〜」って言ってくれた。 照れくさい (>_<)

    お昼にはお母さんが仕事に行った。  でも、おばあちゃんがいてくれてる。

 

 

    痛くて動きたくないので、ずっと寝てる。

    夕方、学校の先生が来てくれた。 熱があるって言ったら、一生懸命に冷やしてくれた。

       先生ありがとね!

 

    でも先生は、「達也君が元気にうなっていたよ」ってみんなに言っておくね!」 って

    言ってた。 (>_<)

       やっぱ、先生らしいや・・・・

 

    夜、仕事帰りにお父さんがきた。

    やっぱり付き添ってくれてて、寝てないんだって・・・・

    「ごめんね」っていったら、「バカ、なに謝ってんだ!」って怒られた・・・・

    でも顔は笑ってる。

    「お父さんが入院したら、そん時はオマエが付き添え!」って言ってた。

      お父さんは明日出張だから、今日は早く寝るって言って帰った。

 

  次号へつづく・・・・・・

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