じゅでぃ との出会い

          2013年の年末ごろ、オレのところに その話が入ってきました。

 

             元同僚がフレブルを多頭飼いしていること。

             その元同僚が病気であること、そして入院したこと。

             別の同僚が急遽、フレブルを預かったこと。 預かったのは3頭であること。

 

          フレブルを預かった同僚は、当時同じテーマを追っかけている仕事仲間。

          毎日顔を併せ、会社にいる間は一番会話を交わす同僚であり、友人でもある人。

 

          そんな同僚から、元同僚の体調が日を追うごとに悪化していき、退院のめどが立たないこと。

          預かっているフレブルの里親を探し始めたこと。   心配事が増えていることを聞いていた。

 

          実をいうと我が家は大の犬好き。  しかもオレは短頭種(ブルやパグなど)が大好き。

          娘のナツも同じで中でもフレブルが一押しだった。

 

          今まで、何度もママやナツに「飼いたい」と言われてきた。  でもウチはマンション住まい。

          規約では犬・猫の飼育は禁止されてる。

             「飼いたい!」 → 「ダメだよ」 「ムリだよ」

          そんなヤリトリが何回あったことか。

          本音を言えばオレだって飼いたいよ。  でも、そんな気持ちを、ずっと押し殺してきた。

 

          そんな状況だったウチに、今回の話だ。

 

               「フレブルの里親を探している」    「見つからなくて困っている」

               「元同僚、同僚共に人となりを知っていて安心できる・・・・」

 

          こんな条件が降ってきた。

          これは神の思し召しじゃないか?   本当にそう思った。

 

          オレの中で葛藤が始まった。   困っている同僚、困っているワンコ達をなんとかしてあげたい。

          でも・・・・  そんなモンモンとした日を過ごしてた。

 

          そんな中、年が明けてすぐに元同僚が天国に旅立った。

          オレの気持ちは固まった。 1頭だけだけど、なんとかウチに迎えられないか・・・・

          ママとナツに事の次第を話し、「ウチに迎えようと思う」 そう伝えた。

 

             ママ 「大賛成!」

             ナツ 「もちろん賛成。 でも目の前に来るまで信じない。 もし来なかったら悲しいから」

             オレ 「でも、迎え入れるってことは生活が大きく変わるってことだぞ」

                 「制限事項も出てくるだろうし。 それでも良いんだな?」

           ママ・ナツ 「もちろん!」

 

          話しは決まった。

          3頭を預かっている同僚にそう伝え、3頭(12歳、6歳、3歳)の内、いちばん大人しい

          という6歳の女の子をウチに迎え入れることになった。

 

          こうして、2014年2月15日。

          前日に関東では珍しい積雪があった翌日、同僚宅へ伺って初対面。

 

          フレブルには珍しいフォーン、他の2頭と比べて一回り小さい女の子。

          彼女の名前は「ジュディス」。

          人懐っこく、オレの口元に激しいキス!  彼女の歯がオレの口元を直撃、流血・・・・

          え〜! 初対面なのに〜(涙)

 

          長く一緒に居た飼い主(元同僚)と、訳が判らないまま会えなってしまった彼女。

          そして3カ月程預かってくれた里親とも言うべき同僚家族や、ずっと一緒に暮らしてきた

          他の2頭とも、人間の勝手で別れさせられた 彼女。

          きっとパニックになるんじゃ・・・ってとても心配だった。

 

          帰りのクルマの中。   ママに抱かれ後部座席にいた彼女。

          ガタガタ震え、怯えた目をしてた。 とても不安そうだった。

          ごめんね。 怖いよね。

          でも大丈夫だよ! ココが貴女の新しいお家、新しい家族。  これからずっと一緒だよ。

          貴女の名前は変えないでおこうね。  ニックネームの じゅでぃ をそのまま使おうね。

 

          こうして我が家の一員、家族になってくれた じゅでぃ。

          オレもママもワンコと一緒に育った。  でも、それも子供のころの話。

          こうしてまたワンコと一緒に住むのは本当に久しぶり。

 

             「どうすれば良いんだっけ・・・・」 「内緒で飼うんだから・・・」

 

          と、たくさんの不安を抱え、二人とも手探り状態だった。

          でも、そんな心配をヨソに、じゅでぃ はとても良い子だった。

 

             家の中で、トイレがちゃんと出来る。

             吠えることも無いし、鼻をヒンヒン鳴らすこともない。

             きちんと留守番ができて、もちろん悪戯もしない。

             お行儀も良く、ちゃんとコマンドが通じる。

 

          飼育が禁止されているマンション住まいのウチにとって、こんなにもピッタリな子はいない。

          この出会いは、「やっぱり運命だったんだ」って思う。