「ノンビリ歩き隊 in 両神山!」
約半年ぶりの山旅だって忘れてました・・・ の巻
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日程 : 16年 4月 1日〜4月 3日 場所 : 埼玉県 小鹿野町、皆野町、秩父市
はい、お疲れ様です。 今回はヒサビサの山旅、ノンビリ歩き隊の出撃です。 行先は、我が埼玉の名峰 両神山。 武甲山に行った際にも書いたけど、σ(◎◎) が思う埼玉を代表する5峰 (武甲山、二子山、 甲武信ヶ岳、雲取山、両神山) の内の1峰。
両神山はイザナギ、イザナミの神様を信仰する山岳信仰の山(諸説あり)で標高は1723m。 今回はメインルート(表参道)と言われる、日向大谷〜山頂ルートをピストンで戻ってくる計画。 ネット情報だと10km、6〜7時間のコースらしい。
実は、今年のGWに狙っている山に向けてトレーニングだと息巻き、「10km? 6時間? 丁度良いよ!」 なんて軽口をきいてた。 でもね・・・ 正直なところね・・・ 甘くなかった (^^;
よくよく考えてみると、片道5km強の道のりで標高差は1000m以上。 しかも、本格的に山に入るのは5カ月半ぶり(15年10月中旬の武甲山以来)。 行けども行けども着かないし、足はビキビキ言うし、ママはお気に入りの帽子を無くして落ち込んでるし、 鎖場・ロープ場は多いし、1500mを超えたら雪だらけだし・・・ (>_<)
両太ももが超激しい筋肉痛というお土産付きの山旅は、いやはや
かなりハードな旅でありました・・・
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1ヵ月ぶりのお出掛けに胸躍り、早い夕方と言われる時刻からソワソワ (^^; もちろん、定時を少し回ったところで会社を退け速攻で帰宅しました。 とは言え、行先は県内なんで気持ちに余裕が有ることも事実。 (じゅでぃ だけは、出掛けると判ると ず〜とソワソワしてるけど)
夕食、入浴、山旅の準備、積込みを終えて自宅を出発したのはPM20:45。 近所のGSで給油、一路 道の駅 両神温泉 に向かいます。 もちろん今夜も秩父行きのワンパターン、一般道をメインに長瀞有料を利用するルート。
自宅からR298、R17BP、R16、R254 といつも通り国道だけを乗り継いで、戸田、大宮、川越、小川 を抜けていく。 花園でR140 に出たら秩父方面に向かって走り寄居から有料道路へ。 この有料道路、空いてる上にかなりのショートカットなんで、つい使っちゃう (>_<)
終点の皆野まで行き、後はナビ子さん任せ。 県道44号、R299、県道39号をスイスイ走って、到着は丁度0時。 自宅から3時間15分、途中で給油や30分ほどの買出しもあったから、まぁこんなもんでしょ。
両神山の登山口、日向大谷の駐車場事情は、両神山荘前(有料)に10台ほど、すぐ下のバス停付近(有料)に10台ほど、 200mほど下に無料の第2、第3Pがあって、そちらは合計50台ほど。 それなりの台数が停められるけど、そこは人気の山、休日は早い時間に上から順番に埋まってしまうらしい。 加えて、歩行距離が長いんでスタート時間もいつもより早い計画。 明朝は相当な早起きが必須だ。
とはいえ、「やっぱり寝酒は必要!」ってことで缶ビールを1本 (^^; 「明日は寝不足間違いなしだぁ」
と宣言しつつ、AM1時すぎに就寝です。
02日(土曜) AM5時、目覚ましが鳴ってる・・・ でも眠い・・・ ウダウダしてたらママに一喝され、慌てて起きました (ToT)
気温は7℃。 4月になったとはいえ やっぱり秩父の早朝は寒いです。 缶コーヒーを買い込み、さっそく道の駅を出発。 町役場前の信号を左折し県道279号に入れば、あとは道なり1本道。 ところどころに民家が点在してるんで、エンジン音に注意しながらユックリと進みます。
両神山荘前Pに到着したのはAM5:50。 計画通り、登山客が少ないうちに到着、駐車場も良い場所を取れました。 さて、そんじゃ朝食にしましょうかね。 今朝は道程を考え、少しガッツリ気味に用意してきた。 でも、それを胃袋の許容量が許さないんだなぁ (^^; 結局いつもの分量しか食べられませんでした・・・
ヒサビサの山旅なんで忘れモノが無いようシッカリ準備。 ネットで調べた範囲だと、まだまだ山頂に近くなると残雪が有る様子。 GWに向けて新調した軽アイゼンも 持っていきます。
今日のレイヤーは トップス:高機能Tシャツ(長袖)+ウィンドシェル+Goreのアウター ボトムス:裏地付 中厚手のトレッキングパンツ 気温や体温によってアウターを脱着しやすいようにね。
じゅでぃ に留守番を頼み、クルマを出発したのはAM7:15。 まずは両神山荘に顔を出して駐車料金を支払い、入山届けを提出。 看板犬のポンかな?ポチかな?(2匹いるらしい) ワンコが出迎えてくれました。
今日の日向大谷ルート、マイルストーンは会所、弘法井戸、清滝小屋、両神神社の4箇所。 清滝小屋(現在は無人、避難小屋として利用可)にはトイレもあるんで、精神的は少し余裕があるね。 さて、登山者カウンターを押したら、いよいよ山旅開始!! 斜面に付けられた細い登山道を慎重に進みます。 なにせ、転落・滑落が多く死亡者も出るような重大事故が多い山。 無理せず慎重に行かないとね!
出発が早かったせいもあり、前後に登山者の影無し。 ヒサビサの山旅、山の雰囲気を満喫しつつ、マイペースっていうより、いつもよりユックリ目で進みます。
山荘を後にすると、手入れが行き届いた畑を横目に、細く狭い登山道を高度を稼ぐように登っていきます。 天気が曇りってトコだけが残念なんだけど、そんなことを行ってると山頂までの5km強がはるか遠くに 感じちゃうので、「登る」ってことだけに集中して行きましょう。
さて、コースはスタート直後から鬱蒼と茂る針葉樹林帯。 針葉樹特有の香りが辺りに漂い、深呼吸すると す〜っと身体から余計なチカラが抜けていく感じ。
両神山で最初の驚きは、針葉樹の巨木。 アチコチの山で見てきた針葉樹、あまり巨木は無かったように記憶してる。 でも、ココ両神山では目の前に 「コレでもか!」ってほどの迫力で、針葉樹の巨木が次々に現れる。
そんな畏怖を覚えるような巨木に触れると、パワーが貰えるような、悪いモンを取り除いてくれるような、 そんな不思議な感覚を味わう。 う〜ん、コレだよコレ! この感じ、感覚が堪らないんだよなぁ・・・ ヽ(^o^)/
とはいえ、足元は ずっと斜面に付けられた細い登山道のまま。 しかも時々、削れたり抉れたりしてて一層細くなってる場所もある。 キョロキョロしたり、上ばっかり 見てたりしてると、踏み外しちゃいそう。
ママと先行を交代しつつマイペースで進むことしばし。 朝一の冷え込みから一転、ずっと登ってきたこともあって体温が上がり、かなりの発汗状態。 最初の小休憩を兼ねて、早くもアウターを脱ぎます。
汗で体が冷えないうちにリスタート。 相変わらずのマイペースで歩を進め、最初のマイルストーン、会所(かいしょ)に到着したのはAM8:05。 ココは七滝沢コースとの分岐点。 事前調査で、七滝沢コースは難所が続き、加えてこの時期は残雪も。 ハイ、もちろんウチは行きません! ウチはメインルートの 八海山〜清滝ルートでぇす!! (^^;
一息入れ、道標を確認して更に歩を進めます。 会所を過ぎるとルートは一旦高度を下げ、沢沿いへ。 そこからは沢を右に左に渡渉を繰返しながら、 再び高度を上げていく。
この沢沿いルート、相変らず狭い登山道が ゆるゆると登っているかと思えば、がっ!と急な登りになったり、 ダラダラと下ってみたりで、飽きさせない。
ふっっと、まだ「山登り」じゃなくて「山歩き」してたころを思い出した。 あの頃は夏になると涼を求めて渓谷沿いを良く歩いたっけ・・・・ でもコースそのものは両神山が一番キツいや・・・・ このアップダウン、そして道幅。 突然険しくなったりするしね (^^;
今日の天気は曇り。 青空が望めないのが残念だね〜 なんて、文字通り空気を読めない会話を しながら進んでいたんだけど、沢沿いに出る少し前あたりから様子が変わってきた。
それは霧。 最初の内はウッスラで、「うん? 靄ってきたか?」って程度だった。 もちろん100mくらい先だって十分に見えてるから気にもしなかった。 それが、沢沿いを進み高度を 上げていくと徐々に濃度を増していき、気が付いたら 辺りは かなりの靄、霧。
そんな事をボンヤリ考えつつ歩いていて、ふっと思い出した!
σ(◎◎) : 「あっ! この風景! もののけ姫のだっ!」 「ほら、あの岩陰から白くて首をかしげた変なヤツが出てきそう!」 ママ : 「変なヤツってなによ! コダマでしょ!」 σ(◎◎) : 「おぉ、そうそう! コダマコダマ!」
ふっと見上げると、冬枯れの木々が霧で真っ白な中にシルエットで浮かびあがる。
σ(◎◎) : 「おぉ! この木のシルエット、血管造影みたいじゃん!」 ママ : 「・・・・・」
ママの呆れた様な視線が痛い・・・ (ToT)
そんなくだらないことを言ってるけど、身体の方は既に結構な疲労状態。 スタートからココまで、少しでも開けた休憩ポイントは1箇所だけ、あとはず〜と細い登山道。 立ち止まる場所も殆どなく、正直、気の休まる暇が無い。 つい無言のまま黙々と歩いちゃいそうだ ← それって凄く疲れる
次のマイルストーン、弘法井戸に到着したのはAM9:30、ここまで3km、やっと道程の半分を超えたところだ。 冷たくて気持ち良い湧水、手と顔を洗わせて貰ったんだけど、これが大正解! 歩き通しで火照った身体、気温が低いんで冷えないようにウィンドシェルをピッチリと着てた。 そんなせいもあってか熱が身体にこもってたのかも。
顔を洗ったら、す〜っと身体の熱が抜けて物凄くサッパリ! 急に元気になったような気がしました (>_<)
ここまで来れば、次のマイルストーン はすぐ。 コースは沢沿いを離れ一気に上り詰める感じに。 濃霧の中、幻のように見えては消え見えては消えた清滝小屋。 いよいよホンモノの小屋のシルエットが見えたとき! 「おぉ!!! やった!! ついたぞ!」 と、ついつい声が大きくなってしまった (^^;
ココ、清滝小屋までは標高差で770m。 (日向大谷:約630m、清滝小屋:約1400m) 歩行時間は2時間20分。 (両神山荘:AM7:20、清滝小屋:AM9:40) ネット情報では標準タイムが2時間ほどとのこと、まぁ、ヒサビサだしウチらの足じゃ、こんなもんでしょ。
清滝小屋、ログハウス風でとても立派な作り。 今は無人で避難小屋として利用できるそうです。 ウチらは外の東屋を利用させて貰って一休み。 ちなみに、トイレは凍結防止の冬季専用(ボットンタイプ)のままでした。
20分ほど、ユックリ休憩。 AM10時、山頂に向けてリスタート、小屋のすぐ裏手がルートです。 小屋の裏手に回ると目の前にはそそり立つ山肌。 そこをツヅラ折りの幅の狭い細い登山道が結構な 勾配で付けられてました。 うぅ・・・ ココロが折れそう・・・ (>_<)
足に不調が出だしたママのペースに合わせ、小屋を見下ろすようなツヅラ折りのルートをガシガシと登る。 清滝小屋の手前で既に鎖場があったけど、ココから先は程度が違う! 鎖場、ロープ場のオンパレード!! しかも今日はオマケに残雪も出てきた!!!
小屋からどのくらい進んだアタリかな? いよいよ残雪が多くなり、登山道の狭さも相まって滑落の危険性が一気に高まってきた。 狭いコース、なんとかスペースを確保できたんで、迷うことなく軽アイゼンを装着します。 斜面に付けられた登山道は広くても50〜60cmほど、狭いところは30cmほどしか幅が無い。 そこに、ザラメ状の雪が固まって、凍りついたような感じで積もってる。 一歩一歩、アイゼンの歯を喰いこませるように、慎重に進むんだけど、背中には冷たい汗が・・・ (^^;
コース上の雪、無くなったかと思いきや、ドカッ!と出てきたり、土砂と一体化、茶色くなって凍っている場所も。 新調したアイゼン、歯の食い付きも良くザクザクと歩ける。 コレは思っていたより良い。 だけど油断は禁物! コースは相変わらずの道幅だし、急登、岩礁帯、鎖場、ロープ場の連続。 体力もさることながら、この緊張感の連続、正直なとこ、結構ツラいっす (>_<)
最後のマイルストーン、両神神社に到着したのはAM11時。 清滝小屋から60分も掛った〜 (ToT)
今朝 日向大谷に到着したとき声を掛けてくれた方が、スタート地点の鳥居や祠に紙垂(シデ)を付けてた。 ボランティアの方なのかな? その際に、 「両神神社も綺麗にしてあります。 祠は扉を開けて良いので見てきて」 って言ってた。 確かに祠の扉に 「開けて良い」 「開けたら閉めて」 と張り紙がしてある。
それでは・・・ 静かに扉を開く(引き戸)と、そこは綺麗に清掃され、真新しい注連縄や紙垂が付けられた 神棚がありました。 もちろん、ボランティアの方々に感謝し今日の山旅が無事でありますよう、お願い、お参りしていきます。
ここから山頂へは残り800m。 (もちろん平地の800mとは違うけどね) アイゼンを外すか否か迷ったけど、山頂から戻ってくる先行者と摺れ違うこともなかったから状況が判らない。 「必要に応じて付ければ良い」とも思うけど、登山道が狭いから着脱は出来る限り減らしたい。
結局。ここに来るまでに濡れた岩礁、鎖場でアイゼンの歯が有効だったことも考え、このまま行くことに。 融雪が進みアチコチが泥濘になってるけど、そこでもアイゼンが有効だしね。
神社を後にして進み始めると、山頂を目指しているのになぜか結構な下り・・・ あれ? 更に進むと、今度は岩場の急登・・・ 下りて登る・・・ な〜んか凄く損した気分・・ (ToT)
それでも、エッチラオッチラと歩み続けることしばし。 やっと、見上げる上方の景色が開けてきた。 おぉ! 目指す山頂は近いぞ!!
最後の最後のロープ場を慎重に上がった先、とても狭い山頂が有りました。 広さで言うと8〜10畳くらい? 平らなところは無く、岩がゴロゴロの山頂です。
山頂には2組3人の先行者が居るだけで、いつものような「ギャオス化したジジババ」、「道標独り占めオバサン」、 「人の写真にも映ったるでぇオジサン」 も居ない。 ヒジョーに精神状態に宜しい状況です (^^;
時刻はAM11:50。 神社から山頂に向かう途中、ママから 「エネルギー切れ近し!」 「カラータイマー点滅!」 と、ヤマメシ(ランチ)の 催促が入ってる。 う〜ん、確かに人が少なくて空いてるけど、この広さ、ちょっと、ムリじゃない?
山頂の少し手前、岩場ながらコース横にランチが取れそうなスペースが幾つかあったから、そっちが良いのでは ないでしょうか? ね? 奥様!? (^^; ママも納得した様子で、「じゃぁ早くそこへ戻ろう!」と一言。
そんな訳で、今日のランチは山頂直下の岩棚になった場所で。 岩だらけの山頂付近、遮る木々が無いから本当なら眼下に景色が一望できるはず。 でも今日の眼下は霧・・・・ 真っ白です。 まぁ登ってる段階で今日の景色は諦めてたけどねぇ・・・ (ToT)
さて、今日のランチメニュー。 いつものオニギリ2個に、味噌汁代わりの小さなカップ麺を用意。 スープ代わりになるしお腹も満たされるからカップ麺ってアリだと思うんだけど、いかんせんカップが邪魔なんで、 今まで敬遠してた。 でも、ミニなら良いんじゃない?って思って、試してみることに。 ちなみに、用意したのは「マルちゃん ミニ赤いきつね」です。
早速お湯を沸かしカップへ投入。 もちろん指を咥えて3分待つのはツラいんで、その間にオニギリをパクつきます。 2個目のオニギリ開封と同時にカップ麺が完成、さっそく一すすり・・・・・ くぅ〜 旨い! (>_<) カツオ出汁のスープがオニギリとマッチ、激しい空腹もあってか予想以上の旨さです。
味噌汁もマルコメ、アマノフーズ、ハナマルキ等々、色んなメーカの色んな味噌汁を飲んできたけど、 パターンとして少し飽きてきてたから、このミニカップ麺パターンは良いかも。 味も色んなバリエーションが有るし暫くは続いちゃいそうですな。
45分ほどのランチタイムを終え山頂を後にしたのはPM12:45。 登山前の予定より1時間押しです。
下山では、往路の道程から判断して、一旦アイゼンを脱ぎ、両神神社で再度装着。 雪が残っているコースを乗り切ったら、再度脱ぎ、清滝小屋までの鎖場・ロープ場に備えることに。
問題は、山頂から神社までのコース。 アイゼンを外しているから、数箇所あった濡れて滑る岩やツルツルの岩が 要注意ポイント。
さて下山開始。 往路よりも一層慎重に、ユックリと焦ることなく歩を進めます。 ところが! 心配していた通り、高さ2mほどの鎖場。 慎重に下りたつもりだけど、σ(◎◎)が濡れた岩で スリップ。 鎖を持ったまま右に振られて肘を強打。 滑落・転落は免れたものの、肘がかなり痛い!! やっぱりポールを持ったまま鎖場に入ったことが敗因、やっぱり無茶。 ちゃんとザックに括り付けなかった自分の責任。 自業自得と反省です・・・・
σ(◎◎)のスリップ、そして2人とも腿がビキビキ言い始めたってこともあり、この後はとにかく慎重に下山。 予定通り両神神社前のベンチでアイゼンを装着、とたんに足が重くなった・・・・・ (>_<) でもその分 滑る危険性が減るんで痛し痒しってトコ。
しばらく続く残雪エリアを尚一層慎重に、そして連続する鎖場を目一杯慎重に下りて、清滝小屋 到着はPM14:10。 清滝小屋〜山頂、往路は約110分、復路は85分。 慎重に下っても、やっぱり下りは早い (^^;
復路も15分ほど休憩。 トイレ、給水、糖分補給、そしてニコチン補給。 予想(っつ〜ほど深く考えてなかったけど)より、かなり時間が掛ってる。 「こりゃぁ甘く見てたな・・・」って今になって反省。 まぁ慌てても仕方ない。 同じコースをピストンなんだから、復路も狭い登山道を行くしかない。 急ごうにも急げないのだ。
清滝小屋を後にし下山リスタート。 もうココからは黙々と淡々と下山するだけ。 これがピストンコースのつまらないトコ。 往路でコースのイメージが出来てるから、復路は目ぼしいものが少ないんだよねぇ。 清滝から下はコース上に残雪が無い。 つい油断しがちだから気を引き締めて! 下山による気落ち→注意力散漫→足を踏み外す なんて事になったらシャレにならないからね。
順調に高度を下げ、弘法井戸、八海山道標と、沢沿いコースも順調に進む。 「往路ってこんなにキツい斜度を登ったっけ?」と思うくらい、下山してるとコースの斜度が厳しい。 2人とも腿がビキビキ言って痛み出したし、その痛みでなかなかペースが上がらない。 オマケに探し物が見つからないこともあって、つい愚痴が口にでちゃう (>_<)
復路の最終マイルストーン、会所まで戻ったのはPM15:50。 う〜む・・・ 予定では とっくにクルマに戻ってるはずだったな・・・ まぁ愚痴ってても仕方ない。 ココまで来ればあと一息、頑張って行くぞ〜! 気が付くと、自分たちの周りは高度を下げた証、針葉樹林帯、往路では立ち止まって見上げた巨木も、 復路では余裕が無くて素通りです (^^; とにかく写真も撮らず黙々と淡々と下山すること2km強。
相変わらずの狭い登山道をトボトボ歩き、山肌を巻くように左に回り込んだ途端、眼下に道路やキャンカー、 民家が見えたときは心底ホッとしました。
両神山荘に立ち寄り、朝記入した入山届けに「下山」と書きこんでいたら、山荘のおばちゃんが来て 「お疲れ様」って言ってくれました。 その瞬間、頑張ってた膝が爆発! 崩れ落ちそうに。 きっと緊張感が ブッツリと切れたんだね (>_<) だからなのか、山荘からの下りスロープ、クルマまでの50mほどの下り坂が、とてつもなくキツかった・・・
クルマ到着はPM16:21分。 歩行距離 約10.8km、歩行時間 約9時間。 歩行距離も標高もズ抜けた訳じゃないのに、歩行時間だけを見れば、ノンビリ歩き隊50箇所目にして、歴代2位。 完全に甘く見ていたウチらの敗北です・・・ (^^;
長時間の留守、じゅでぃ はガクブル状態で迎えてくれました。 う〜ん、ごめんね、待たせたね!
ゆっくりガス抜きしてあげたいのはヤマヤマなんだけど、でも時間が・・・ てのが本音 (^^; ママ:じゅでぃの相手、σ(◎◎):片付け と分担しながら一気に撤収準備。 ともかく早く汗を洗い流したい! そして買出しもしないとメシもビールも無い!
追われるように山荘Pを出発、10分ほどで昨夜の泊地 道の駅 両神温泉へ。 じゅでぃ の不貞腐れた目に詫びを入れつつ慌てて入湯。 まっ、慌ててと言いつつもシッカリ45分も入ってたけど・・・ (>_<)
ガッチリ洗って汗を流し、湯船ではビキビキの太ももを入念にマッサージ。 マッサージが痛くて苦痛に顔を歪め唸ってるもんだから、他のお客さんの視線が痛かったです・・・ 事前に買出ししておけば、このまま泊出来たのに・・・ と、かなり後悔しつつ急いで移動開始。 移動しながら相談したんだけど、寝不足+激しい疲れで、今夜は早寝間違いなし。 加えて現在の激しい空腹。 こりゃ移動時間を可能な限り短くしないと大変なことになるゾ!
元々の計画では、道の駅おがわまちまで戻るつもりだった。 そう、結構な距離を走ってね。 でもコノ状況じゃキツい。 ムリだ。 道の駅ちちぶ? 芦ヶ久保? う〜ん、どっちも煩いしな・・ 結論は、道の駅みなの。 すぐ傍にスーパーが有ったことも好条件。 激しい空腹の割には食欲減退というアンマッチな状態は極度の疲れから? ともかく「手早く簡単に!」を合言葉に食料とビールを調達、道の駅に到着したのは既に とっぷりと 日が暮れたPM19時。
じゅでぃの散歩をサクッっと済ませ、いざ夕食!ってなっても、イマヒトツ気勢が上がらない。 ともかく、食材を並べて缶ビールを手にしたのは30分後。 いつもより相当に遅い時間でした。
傍らでウトウトしてる じゅでぃを撫でつつ90分。 ママから20時半になったと聞いた途端、瞼が・・・ 「いかん! 睡魔が来た!」 そんな心の叫びは虚しくかき消され、ママと2人してダイネットで居眠り・・・・ (>_<)
記憶が曖昧だけど、ママ曰く、 「居眠りしてたのに突然 ガバッ!と起きて、寝る!と一言いってベッドに行った」 だそうです・・・ 面目ない (^^;
03日(日曜) AM6:15起床。 ヒジョーにスッキリとした目覚め ヽ(^o^)/ 昨夜は行き倒れの様に寝てしまったようで、一体何時間寝たのかすら判りません!
AM4時過ぎ、恒例の じゅでぃアラーム、5時ごろにトイレと、都合2度ばかり起きたわりには、 気持ち良く起きたのだけは間違いない。 今朝の気温は8℃。 天気予報が外れたのか青空で気持ちの良い朝。 待ちくたびれたのか、じゅでぃ も起きてきた。 よ〜し・・・ じゅでぃ を使ってママを起こしてしまえ!!
今日はママの提案で、昨日の長時間留守番を耐えた じゅでぃ にご褒美。 道の駅にほど近い美の山へ行って、公園を散策することになってる。 とはいえ、まだまだ時間は早朝。 道の駅の産直で買い物してから公園に向かうことにして、まずは朝食。 昨夜スーパーで買い込んだパンの朝食なんだけど、今になって見ると ちょっと量が少ない。 だけど、昨夜の草臥れ状態では頭が働かず、これでも目一杯だったんだろうねぇ (^^;
じゅでぃ と軽めの散歩に出たりしつつ時間調整、AM8:30の産直の開店と同時になだれ込み、新鮮野菜を物色。 遅い春が訪れ始めた秩父。 産直に並ぶ野菜たちは、そんな遅い春を感じさせるものが沢山。 今日は美味しそうな野菜に加え、野芹、クレソン、菜花、ワサビ菜を購入。 今夜から暫くはオヒタシ三昧だぜ!
買い物を終えホクホクで道の駅を後に。 向かうはすぐ裏手の美の山、その山頂付近にある美の山公園。 走ること15分で山頂直下の展望公園Pに到着です。
美の山は、正規名称が蓑山。 山全体が公園の様になっていて桜や紫陽花、ツツジの名所。 山頂付近までクルマで入れるし、駐車場も広いからキャンカーでもOK。 下から登れば標高587mの低山ハイクが楽しめるし、クルマで行けば公園散策。 2つの顔を持った山です。
さっそく じゅでぃ を連れて出撃。 山麓付近ではソメイヨシノが満開に近かったけど、山頂付近はまだ3分咲きくらい。 来週、桜祭りが催されるようで今日の開花状況から見ると丁度良い頃かもしれないね。 園内は広く、少々荒れ気味ながらも遊歩道があります。 今の時期、ツツジも咲いてないし紫陽花も咲いてない。 桜も少し早い。 お陰で人出も多くなくユッタリ散策出来そう。
散策を初めてすぐ。 広い芝生をみつけた じゅでぃ。 目がキラ〜ン! もうまっしぐら (>_<) アッチでゴロゴロ、コッチでゴロゴロ。 ず〜とゴロゴロしっぱなしで、やっと一息ついたと思ったら、激しくハァハァ。 ベロ全開です (^^;
空気はいくらかヒンヤリだけど日差しがあって、日向のベンチに座ってるとポカポカ。 もう気持ち良いったらない! やっべぇ、動きたくねぇぞ!! 美の山は、一応はレッキとした単独峰、周囲360℃ぐるりと秩父地方を見渡せます。 もちろん昨日入った両神山も見えるし、昨年秋に入った武甲山も。 たかが587m、されど587m。 なかなかの眺望でした。
両太ももの超激しい筋肉痛にもめげず、2時間ほどの散策。 登りなら坂も階段もなんとかなったけど、問題は下り。 10歩ほどの下りスロープでも激痛 (ToT) 膝カックンになりつつも、なんとか頑張りました・・・
クルマに戻ったのはAM11時過ぎ。 そろそろ ランチ時なんだけど、な〜んも準備してない。 でも超お腹が空いてるのも事実 (^^; お〜し! んじゃ、秩父名物でも食べに行こうじゃないの!!! 名物と言えば わらじかつ、味噌豚丼、蕎麦 etc 、どれでも良いぞ〜!
秩父市内に行けば、なんか有るんじゃないか?というママの提案に沿って、美の山を後に。 少々混雑し始めたR140、じっと我慢して秩父駅方面へ。 ところが、コレだ!という決定打の無いまま、あれよあれよと 秩父駅周辺に到着。
この先に、味噌豚丼の名店 お食事処 野さか があるな・・・ 今日のランチはソコか? と思い始めた時、前方に見えた光景は・・・・ 駐車待ちが出て道路が渋滞! (ToT)
σ(◎◎) : 「う〜ん、こりゃムリだなぁ・・・」 ママ : 「さっき通り過ぎた、秩父名物の蕎麦屋は?」 σ(◎◎) : 「ダメ元で行ってみようか」
なんとかUターンして引き返してみると、駐車場は1/3ほどの入り。 ん〜・・・ このパターンはどっちだ? ハズレのパターンか? それとも・・・!? (^^;
空腹も激しいし、クルマも駐車場に入れちゃった。 まぁ言いや! 旨いかそうじゃないかは時の運! ギャンブルだぜ!
と、勝手なことを言いつつ お邪魔したのは「秩父名物そば 立花」。 意を決して店内に侵入・・・ おっ? なんか古民家って風情? 良い感じじゃない? ササッと通された準個室風のテーブル席。 パッと出てきたお茶を一すすり・・・ おぉ! 旨い!! これは粉茶だねぇ。 旨いお茶を出すってことは期待して良いかも!!
お品書に目を通すと、とにかく押しが強いのは「男の肉そば」ってヤツと「美人つけそば」ってヤツ。 コレを頼まないと損ですよ〜的な押しの強さ (>_<)
メニューはとにかく豊富。 名物の蕎麦だけでも相当種類。 そこに、うどんもあり〜の、丼ものあり〜の、定食もあり〜の。 さ〜て困った。 食べログ や ぐるナビ なんかを全然見ないから、オススメとかコレを喰わずして!とか、そんなんが全然判らない。 しばし悩みつつも、お品書に記載されているメニューにピンと来たのは
σ(◎◎) : 男の肉そば しかも大盛り! ママ : カツカレーつけそば しかも大盛り!
文字で見てるだけだから、いったいどんな蕎麦が出てくるのか、提供されるまで判らないというスリル (^^; 美味しいお茶を啜りつつ待つことしばし・・・・・ 「お待ちどう様です〜」と、元気な声と一緒に運ばれてきたソレ。 おぉ〜!! (+_+)
すっごいボリューム! 正直なトコ、食いきれるか?って思ったほどの量です。
まずは、カツカレーつけそば。 つけタレは もちろん「蕎麦屋のカレー」。 つけタレ(カレー)はタップリと小丼に入れられ、そこに揚げたてアヂアヂのトンカツが1枚 ド〜ンと入ってる。
そして、男の肉そば。 蕎麦の上に、湯掻いた豚肉が8枚、そして真ん中に 大きめの豚の角煮がド〜ン! オマケに、つけタレには食べるラー油がタップリ!!
「秩父名物そば」っていう響きから、「昔ながらの」 とか、「伝統的な」とか、「蕎麦と言えばコレ」的なモンだと、 勝手に思ってた。 でも、目の前に出てきたのは・・・・ ジャンキー!!! (^^; 自分で選んでおいて言うのは何だけど、ギャップに驚きました・・・
キャッチ―なネーミング、見た目の派手さ、ボリューム感、お値段も然程高いもんじゃない。 残るは「味」・・ だね・・!? さて、何時まで見ていても仕方ない。 恐る恐る口にしてみる・・・
ん?? この蕎麦、悪くないぞ・・・ 時期も良くないせいか、蕎麦の香りは高くない。 でも歯ごたえや、喉越しはナカナカ。 つけタレに、生卵と揚げ玉をドッサリ入れ、食べラーを絡めるとピリッ!としてイケます。 トッピングはというと、湯掻いた豚肉は作り置きかな? ちょっとパサパサで固かった。 その分、真ん中に鎮座まします豚の角煮はホロホロに柔らかく美味しかった。
ママのカツカレーつそば はというと、カツは柔らかくて美味。 カレーも「これぞ蕎麦屋のカレー」ってヤツで、こちらもGood! ボリューム感も相まって、相当な満足感です。
2人とも、文字通り ふ〜ふ〜言いつつも なんとか完食、すっごく満腹です。 支払いは、もう一つの名物 味噌ポテトも一串たべて、合計2800円ほど。 ボリュームを考えると高くないと思います。
さ〜て、そんじゃノンビリ帰りましょう。 満腹のままだと睡魔が襲ってきそうだし、じゅでぃのガス抜きもしたいんで、R299を少し走ったところにある 道の駅 果樹公園あしがくぼ に寄り道。 この道の駅、休日になると 旧車会なるバイク集団が集まるんで有名だよね。
駐車場のアチコチに、昭和40年代生まれの人たちには涙チョチョギレちゃうような名車がズラり。 昭和の族車って感じにイジってるのが、少々勿体ない気もするけど、ともかく凄い。 GS400、GT380、KH、ZU、CBX、HALKU、FX、GP・・・ HONDA、YAMAHA、SUZUKI、KAWASAKI・・・ バイクじゃなくて、「単車」って言い方がピッタリの名車達。 思わず見いっちゃう (^^;
そんな単車達を眺めながら道の駅をブラブラ。 「ソフトクリームを食べる!」と宣言するママ、あれ? 満腹で苦しいって言ってたのに? 流石、「甘いものはベツバラ」ってヤツですなぁ・・・・
1時間ほどの休憩で道の駅を出発、目の前のR299、飯能方面へノンビリドライブです。 走り屋には堪らない正丸峠、吾野を快調に抜け、武蔵横手を過ぎたところで県道15号へ。 ママからの「飛ばさない様に!」との厳命があるんで、あくまでノンビリ、オダヤカに走ります (^^;
日曜の午後なのに、この後も予想外に順調。 川越で少々混雑したかな?って程度で、R254〜R463〜R17BP〜R299 は ず〜と快適ドライブでした。 買い物したり実家に寄ったりしてたんで自宅到着はPM17時を大幅に過ぎてました。
超激しい筋肉痛(両太もも)が、両神山のキツさをモノがったってる。 でも、「苦しかった、キツかった」じゃなくて、「達成感がハンパない!」っていうポジティブな言葉に言い換えて、 2〜3日は苦しみそうな、この痛み、乗り越えましょう! 耐えましょう! (>_<)
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